散歩の理由
散策関係の記事が続いていますね。
今でこそ習慣化しているものの、以前は特に好きだったわけではないんです。
身体を動かすこと自体は好きなのですが、外出そのものを面倒くさがる質なもので・・・
実はきっかけがありまして、それは健康診断の結果で要精密検査とされたことでした。
血液検査のγ-GTPという項目をご存知でしょうか?
これは肝臓内にある酵素の名称で、肝機能が低下すると血中から検出されるそうです。
このγ-GTPの値が200近くまで上がっていたんです。
基準値域からかなり外れていたことから大いに焦り、すぐに病院に行きました。
実のところ結構な酒好きで、多い時にはウォッカを1リットル以上飲んでいたりもするため、自分でもまずいかな~などと多少の心配はしていたのですが、しょせんその程度。
BMIも標準、内臓脂肪などが量れる体重計でも異常値が出たことは無く、特に変調を感じたこともなかったため、要精密検査の記述にはかなり衝撃を受けました。
そんなわけで、恐々としながら問診とエコー検査を受けたわけですが、医師からは
「まあ、お酒を控えれば大丈夫でしょう。」
と、のんびりとした口調で告げられ、ちょっと拍子が抜けました。
エコー写真を見ながら説明を受けたのですが、どうやら肝臓にうっすらと脂肪がついていただけで、特に回復不能な障害があるわけではなかった様子。
いわゆる脂肪肝ですね。
ただ、脂肪のせいで機能自体は低下しますし、そのまま放置していれば故障は免れません。
お酒をやめるのは勿論、1日でも早く回復するために、色々な点を改善することにしました。
有効な方法として、有酸素運動という言葉をよく目にするかと思います。
酸素の供給量と消費量のバランスが取れた運動全般を指すようです。
ウォーキングやジョギングなどが代表的ですね。
というわけで早速始めようとしたものの、目的もなく外出し、ただ歩くのは気が進みません。
とりあえず簡単な買い物の時でも、少し遠く、あるいは回り道をするところから始めました。
なるべくルートを変えたり、時には目的地を超えて進んでみたりと工夫しているうちに行動範囲が広がり、色々と発見するようになりました。
安くて新鮮な野菜を売る個人商店を見つけてからは、料理をするのが楽しくなるなど、生活に張りが出てきた感じですね。
少し離れたところにわりと大きめな川が流れているのですが、時期によっていろいろな鳥がいたりして、それを眺めるのも楽しみになりました。
住宅地からさほど離れていない場所で、秘境めいた風景を発見したときは驚きました。
気が付いた時には、苦であるどころか散歩自体を目的とするようになっていました。
半年ほどが経過し、また健康診断の時期がやってきました。
はたして結果は・・・
すべて異常なし!
いやあ、本当に安心しました。
健康診断の結果を受けて飲酒を再開したこともあり、今でも暇を見つけては歩き回っています。
その後何度か検査がありましたが、おかげさまで健康を保っております。
・おまけ
散歩中に遭遇した猛禽類